遠赤外線

 

実用遠赤外線

高田 紘一 ・ 江川芳信 ・ 佐々木久夫 編著 / A4判変型上製 943頁 / 税込78000円/ ISBN4-89007-109-1 C3540 

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「 多方面でますます利用が増えつつある現在、どこまで科学的に立証されているのか、、未解明の事象は何かを明らかにすることは明らかにすることは利用者にとってもメーカーにとっても極めて重要である。内外の文献と自験例を可能な限り集めて、原理から器材、諸効果を総点検したのが本書である。関連特許情報を別冊で付けている。生理学的な作用の仕組みも医療の現状もよく理解できる。」
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実用遠赤外線 

もくじ

発刊にあたって

第1章 遠赤外線の基本的事項

1-1 主な遠赤外線用語とその意味

[基本的事項]
1)物質の基本構造
2)基準振動と固有振動
3)(分子の)エネルギー準位
4)電磁放射
5)電磁波
6)遠赤外線(遠赤外放射)
7)入射
8)吸収
9)反射
10)透過
11)浸透
12)放射熱伝達
[測定および量]
13)黒体または理想黒体
14)放射率
15)放射発散度
16)放射強度
17)反射率
18)吸収率
19)透過率
[材料・素子]
20)遠赤外(線)放射材料
21)高効率遠赤外(線)放射材料
22)遠赤外(線)選択放射材料
23)遠赤外(線)吸収材料
24)遠赤外(線)透過材料
25)遠赤外(線)反射材料
[作用上の効果]
26)(遠赤外線の)加熱効果
27)(遠赤外線の)非加熱効果
28)(遠赤外線の)常温効果

1-2 遠赤外放射の原理とメカニズム
1)電磁放射の原理
2)電磁放射の基本式
 キルヒホッフの法則
 ステファン・ボルツマンの法則
 プランクの放射式
 ウィーンの変位則

1-3 電磁波としての振る舞い
1)基本的な振る舞い
2)材料の光学的性質
3)屈折と反射
4)吸収と放射
5)散乱

1-4 物質による吸収のメカニズム

1-5 一次事象と付随事象
1) 遠赤外線による事象へのアプローチ
2) 遠赤外線による一次事象(作用)
3) 遠赤外線の二次作用
4) 効果につながる作用

1-6 遠赤外線で何が起こせるのか?
1)遠赤外線放射のエネルギー
2)分子レベルの変化と遷移エネルギー
 分子の全エネルギー
 全電子エネルギー
 電子励起エネルギーとイオン化ポテンシャル
 分子(内)振動
 分子間振動
 相転移
3)遠赤外線で起こせることと起こせない
こと
 遠赤外線では決して起こらないこと
 起こるか否か微妙なもの
 起こる可能性があるもの
 確実に起こるもの

1-7 放射特性を表す用語
1)放射率
2)放射エネルギー

1-8 放射エネルギー伝達
1)熱の伝わり方
 熱伝導
 対流伝熱
 放射伝熱
2)放射エネルギー伝達量
3)放射によるエネルギー伝達の特長

1-9 起こしすい誤解と間違い
1)誤解や間違いの原因
2)放射(材料)に関する誤解と曲解
3)吸収(作用効果)に関する誤解と曲解

1-10 原理に沿った開発・原理を活かし
た開発
1)開発における基本原理の重要性
2)原理に沿った開発とは
3)原理を活かした開発


第2章 遠赤外線関連材料

2-1 エネルギー変換材料として
1)材料に関する用語
2)材料開発の経緯
3)熱から電磁波への変換

2-2 光学機能材料
1)物質の光学的性質
2)材料の構造と放射特性
3)セラミックスの構造と放射特性
4)セラミックス粉末および分散系の放
射特性
5)金属およびセラミックス被覆金属

2-3 放射特性に関する因子

2-4 用途機能特性に関する因子
A)加熱用途(高温用途)で求められる機
能特性
B)非加熱用途(常温用途)で求められる
機能特性

2-5 用途別材料選択のポイント
1)遠赤外線ヒーター用材料
 管・棒状ヒーター
 面板状ヒーター
 ランプ状ヒーター
2)コーティング用材料
 遠赤外線放射塗料用フィラー
 溶射用粉体材料
 樹脂および合成繊維への混合分散用粉体


第3章 測定・評価の方法、データの正しい解釈と利用法

3-1 遠赤外線放射特性の測定・評価技術
1)放射特性測定の意義と必要性
2)放射計測技術の原理と概要
 用語と表示単位
 測定原理
分光放射率測定法 
各種測定法の概要
「FT-IR法」の概要
3)分光放射スペクトル
 分光放射率
 分光放射スペクトル
4)常温域での放射測定技術
 放射環境の影響
 試料温度
 試料の形状
 測定装置の安定性

3-2 遠赤外分光放射スペクトルの開発応用例
1)分光放射スペクトルの意味するもの
2)放射材料の開発と最適化への応用
3)常温効果用セラミックス加工への応
 用

3-3 遠赤外線の作用効果の評価方法
1)熱的な作用効果
 熱移動量と速度
 均熱性
 食品の加熱
 人体の加温
2)非熱的な作用効果
 水・水溶液の構造と状態変化
 分子レベルの変化

3-4 おわりに


第4章 遠赤外線の機能とその応用

4-1 遠赤外線の機能分類

4-2 放射機能とその応用
1)放射の熱的機能
2)放射の非熱的機能

4-3 吸収機能とその応用
1)吸収機能の熱的利用
2)吸収機能の非熱的利用

4-4 反射機能とその応用
1)反射材料と機能
2)反射機能の熱的応用
3)反射機能の非熱的応用

4-5 エネルギー変換機能とその応用


第5章 遠赤外線の効果別用途分類と応用商品開発のポイント

5-1 遠赤外線の効果別用途分類

5-2 熱移動量と速度
1)伝熱方式と熱移動
2)対流伝熱
 自然対流伝熱
 強制対流伝熱
 熱風対流による熱移動量の計算
3)放射伝熱
4)放射伝熱と対流伝熱の定量的な比較

5-3 均一性

5-4 省エネルギー(エネルギー利用効率)
1)省エネルギーの必要性
2)現行加熱技術の問題点
3)遠赤外線の省エネルギー効果
4)技術課題と用途開発の方向

5-5 エントロピー効果(マイルドさ)
1)熱利用とエントロピー
2)拡大エントロピー
3)用途開発の方向
5-6 環境適応効果

5-7 非熱的作用による効果
1)非熱的作用効果の背景
2)基本的な事項
 非加熱関連用語
 エネルギーの階層分類
 常温域における遠赤外放射
3)常温における作用と効果の可能性
 科学的検証
 否定論の根拠
 常温下での物体間におけるエネルギー授受
4)科学的検証へのアプローチ
5)事業化へのアプローチ
 非加熱関連事業の可能性
 科学的検証がなされるまで事業化はできないのか?
 常温関連事業分野に対する「官」と「協会」の動向
 常温利用での事業化を成功させるための条件


第6章 応用商品開発の進め方と開発成功事例

6-1 新商品開発の基本
1)「研究開発」とは
2)新商品開発の手順
 企業における「新商品開発」の目的
 開発(投資)の形態
 開発のレベル評価
「新商品開発」のプロセス
 商品・事業コンセプト
「探索段階」の重要性

6-2 用途機能特性からの新商品発想
1)遠赤外線の用途機能特性
2)新商品アイテムの発想
 発想準備
 関連情報
 新商品発想のヒント
 新商品の発想
 アイデアの評価と新商品”WHAT”の選択

6-3 社会的ニーズと遠赤外線とのマッチング
1)地球環境問題
2)社会的ニーズ
3)産業上のニーズ
4)まとめ

6-4 問題解決における「最適解」の追求
1)開発着手(探索)段階の課題
2)開発段階での課題
3)事業化段階での課題

6-5 遠赤外線応用商品の開発成功事例
1)成功の条件
「商品」としての完成度チェック項目
「事業」としての成功度チェック項目
2)高性能遠赤外放射セラミックス
3)高性能遠赤外放射ヒーター
4)業務用焼き上げ調理器
5)連続式鰻焼き機
6)食品温蔵庫
7)発泡樹脂減容機
8)樹脂の成形予熱装置
9)塗膜乾燥・焼き付け
10)漢方薬の乾燥
11)温熱治療器
12)その他の実用化例


第7章 遠赤外線とバイオ分野との関連

7-1 バイオ関連分野における基礎研究の現状
1)遠赤外線と水・食品・バイオ関連研究の背景
2)ヒアリングならびに文献情報のまとめ
 平成元年度報告書の概要
 平成4年度報告書のまとめ
 効果確認と評価方法に関するまとめ

7-2 バイオ関連分野における応用開発の現状
1).バイオ関連利用分野の分類
2)分子レベルでの利用
3)細胞・微生物レベルでの利用
4)組織・器官レベルでの利用
5)植物
6)小動物への利用
7)魚介類
8)家畜類


第8章 測定分析評価事例

[事例−1]遠赤外線セラミックス・ボールによる「水の改質」効果
[事例−2]遠赤外線放射セラミックス・プレートの「水の改質」効果
[事例−3]セラミックス・フィルター処理水の「水クラスター」への影響効果
[事例−4]セラミックス(遠赤外線)効果とミネラル成分量
[事例−5]セラミックス・マタニティガードルの遠赤外線効果
[事例−6]麦飯石とセラミックス効果
[事例−7]17O-NMR法による効果測定
[事例−8]遠赤処理水によるラットの「腎代謝機能」変化
[事例−9]遠赤放射セラミックスボール処理水にて飼育した「豚の代謝」変化
[事例−10]水による尿中代謝産物の差
[事例−11]セラミックス(遠赤外線)の人血清への効果
[事例−12]セラミックス活水器の「防食」効果
[事例−13]遠赤セラボール活水器の「防食」効果
[事例−14]遠赤放射セラミックス・ボールによる「入浴温熱」効果
[事例−15]遠赤外線セラミックス・ボールによる「野菜の生育」効果
[事例−16]遠赤外線セラミックス・ボールによる「洗浄力向上」効果(1)
[事例−17]遠赤外線セラミックス・ボールによる「洗浄力向上」効果(2)
[事例−18]遠赤外線セラミックス・ボールによる「洗浄力向上」効果(3)
[事例−19]遠赤外線放射容器(ボトル)による「醤油」の改質効果
[事例−20]遠赤外線放射容器による「梅酒の熟成」効果
[事例−21]遠赤外線放射セラミックスの「果実(キウイフルーツ)の熟成促進」効果
[事例−22]遠赤外線放射セラミックスの「果汁(オレンジ)の熟成促進」効果
[事例−23]遠赤外線加工フィルムの「鮮度保持」効果(鯛・漬物)
[事例−24]遠赤放射シートによる「鮮度保持」効果(精肉)
[事例−25]遠赤放射シートによる「鮮度保持」効果(車海老)
[事例−26]遠赤放射スチロール容器の「鮮度保持」効果(鯖)
[事例−27]遠赤加工プラスチックトレーの「鮮度保持」効果(鯛)
[事例−28]遠赤外線セラミック・シートの「腐敗防止」効果
[事例−29]遠赤炊飯器の「米飯保存」効果
[事例−30]「肉の調理」における遠赤外線の効果
[事例−31]遠赤処理した「テンプラ油のフライ」効果
[事例−32]「サラダオイル」のセラミックス処理効果
[事例−33]セラミックス処理した「サラダオイルのラジカル量」変化
[事例−34]遠赤焙煎による「コーヒー豆中のラジカル量」変化
[事例−35]遠赤外線カードによる「タバコのラジカル量」変化
[事例−36]セラミックス処理による「タバコのラジカル量」の変化
[事例−37]遠赤放射セラミックスの「ガス吸着」効果
[事例−38]遠赤放射セラミックス・ボールの
「脱臭」効果
[事例−39]遠赤放射セラミックスの「アンモ
ニアガス脱臭」効果
[事例−40]遠赤外線放射素子封入おむつの
「消臭」効果
[事例−41]遠赤放射繊維製品のサーモグラ
フィーによる「温熱効果」
[事例−42]セラミックス加工「靴下」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−43]遠赤放射繊維製品(海藻炭繊維)による「血流量」の変化
[事例−44]遠赤放射繊維製品(海藻炭繊維)のサーモグラフィーによる「熱特性」
[事例−45]遠赤外線加工「ベスト」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−46]遠赤外線加工「シーツ」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−47]カーボン添加保温「マット」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−48]セラミックス配合「レザー」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−49]セラミックス加工「アームバンド」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−50]「機能性イヤリング」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−51]「ストーンベッド」のサーモグラフィーによる熱特性
[事例−52]セラミックス加工「フローリング」のサーモグラフィーによる熱特性


第9章 実用化のための評価事例

[事例−1]寝具の保温性によるサーモグラフィー人体温解析
[事例−2]遠赤外線放射枕の睡眠脳波におよ
ぼす効果


第10章 遠赤外線と生体

10-1 温熱と生体
1)光の誕生と生命の進化
2)体温の維持と恒常性
3)体温とは
4)体温の測定
5)体温の生理的変動
6)基礎体温

10-2 体温の平衡
1)体熱の平衡
2)体熱の産生
3)熱産生の因子
 基礎代謝
 身体活動
 特異的作用
 筋肉運動とふるえ産熱
 各種ホルモンの作用
 アドレナリン・ノルアドレナリンの作用
 体温そのものの作用
4)体熱の放散
 放射(輻射)
 伝導
 対流
 蒸発
5)発汗とそのメカニズム
 汗腺
 汗の成分
 温熱性発汗
 精神性発汗
 発汗のメカニズム

10-3 体温調節機構
1)体温調節の意義
2)体温調節中枢と脳
3)「視床下部」の機能
4)体温調節機構
5)熱刺激伝達のメカニズム
6)エンドルフィンと体温調節
7)温度係数と温度感受性
8)体温調節と皮膚血管反応

10-4 体温調節の異常

1)発熱
2)発熱の機序
3)発熱の生体反応
 痕跡金属血漿濃度の変化
 プロスタグランジンEの産生
 顆粒球の形成
 免疫系への作用
 高次のホメオスタシス反応
4)局所の発熱  
5)高体温
6)「体内温の上昇」の意味

10-5 温熱刺激反応
1)温度の受容と温度情報の伝達
2)皮膚の温度受容
3)温度変化と皮膚血流
4)局所加温の血管反応
5)全身加温の皮膚血管反応
6)加温部の局所発汗反応
7)加温に対する全身発汗反応

10-6 温熱療法
1)温熱療法の歴史
2)温熱療法の適応と方法
 熱伝達の方法
 乾・湿による温熱の分類
 適用部位による分類
 加温部位による分類
 温熱か寒冷か
3)温熱療法の実際
 局所加温法
 全身加温法
4)温熱療法の作用と効果
 血管拡張作用
 コラーゲン柔軟化作用
 代謝促進作用
 末梢神経作用
 中枢神経作用
 その他
5)温熱療法の作用機序
6)痛みの機序と温熱作用
 痛みの伝達機構
 温熱による痛みの抑制のメカニズム
7)筋に対する温熱作用
 筋疲労と温熱効果
 筋スパズム(緊張)に対する温熱効果
8)温熱療法の適応
  ◆一般的温熱療法の適応例
  ◆理学療法の適応例
9)各種温熱刺激と生体変化
『各種温熱負荷における脈拍数および血圧の変動』
『高温乾式サウナ浴における身体変化』
『温水浴と遠赤外線サウナ浴における心・循環動態変化』
『砂浴(sand bath)による心・循環動態変化』
『温熱の骨髄内血行動態』
『温熱および寒冷刺激と骨内血行動態』
『温熱と腎血流量』
『運動負荷テストと温熱負荷テストの運動生理代謝学的検討』
10)遠赤外線全身浴による身体変化
11)全身温熱療法時における生体変化
12)温度情報伝達に関するいくつかの研究事例
『ラット陰嚢皮膚温の変化に対する視床VB核ニューロンの反応』
『ラット陰嚢皮膚の温度刺激応答』
『冷受容器ニューロン応答に対する自律神経系の変調作用』
『ネコとラットにおける三叉神経脊髄路核における温度入力の変調』
『ラット温度情報の解析』
『ネコとヒトにおける顔面の温度感覚の神経生理学的および精神物理学的解析』
『C線維支配の皮膚温度受容器の定量的解析』
『低温による有髄(A)および無髄(C)線維の伝導ブロック』

10-7 遠赤外線と生体
1)皮膚の光学的特性
 皮膚の構造と機能
 血管と神経
 赤外線の皮膚透過力
2)生体の光学的特性
3)波長別温感刺激反応
4)波長別体温上昇および発汗反応
 波長別体温上昇
 波長別発汗応答
5)遠赤外線加温の意義
6)関連資料−遠赤外線照射による生体反応
 赤外線の温感生起輻射量について
 波長別赤外放射に対する皮膚の温熱感覚
 異なる波長の赤外線の持続照射による体温変化と発汗応答
 遠赤外線照射と運動による人の汗の研究−Na+、K+および乳酸の濃度

10-8 ガンの遠赤外線温熱療法
1)ターニングポイントを迎えた遠赤外線温熱療法
2)ガンは21世紀も増えつづける
3)ガンの温熱療法の歴史
4)温熱療法は次代の治療法
5)ガンの温熱生物学
6)低酸素、低pH、低栄養の3条件が決め手
7)細胞レベルからみた温熱作用
 細胞に対する直接的作用
 細胞に対する間接的作用
8)温熱療法の特性
 温熱感受性の差異
 腫瘍におけるpH効果
 低酸素細胞に対する温熱の効果
9)温熱療法の加温法
10)全身加温療法
11)侵襲の少ない「遠赤外線加温法」
 ドイツ・ドレスデンにおける臨床成績
 遠赤外線加温法の実際
12)遠赤外線全身加温による末期ガンの治療成績

10-9 遠赤外線療法の臨床
1)慢性心不全の改善効果
[事例−1]慢性心不全に対する温熱性血管拡張療法の急性効果 
[事例−2]遠赤外線全身浴の心・循環動態におよぼす影響
2)慢性腎不全の発汗療法
[事例−3]遠赤外線全身浴による発汗療法の意義
3)耳鼻咽喉科領域における遠赤外線療法の効果と適応
[事例−4]耳鼻咽喉科疾患への適応
4)眼科領域における遠赤外線療法の効果と適応
[事例−5]眼科疾患への適応
5)皮膚科領域における遠赤外線療法の効果と適応
[事例−6]遠赤外線治療の皮膚疾患への応用
[事例−7]遠赤外線を用いたウィルス性疣贅(ゆうぜい)の局所温熱療法
[事例−8]赤外線・遠赤外線を用いたスポロトリコーシスの局所温熱療法
[事例−9]小児性アトピー性皮膚炎に対する高温遠赤外線・紫外線照射装置による治療の試み
[事例−10]重症アトピー性皮膚患者の食事、遠赤外線および転地による治療効果について
6)歯科領域における遠赤外線療法の効果と適応
[事例−11]遠赤外線療法の麻痺患者への応用
[事例−12]矯正学的歯の移動に伴う疼痛の軽減効果
[事例−13]抜歯後の下唇・頤部の知覚神経麻痺に対する経路磁気療法と遠赤外線照射療法の1例
7)運動器疾患における遠赤外線療法の効果と適応
[事例−14]慢性腰痛疾患に対する遠赤外線照射の効果
[事例−15]乳ガンを合併した慢性関節リウマチ患者における遠赤外線療法
[事例−16]局所温熱療法による疼痛緩和効果
[事例−17]全身温熱療法による疼痛緩和効果
[事例−18]自律神経系の鎮静効果
[事例−19]コロナ放電治療と遠赤外線治療の比較
8)鍼灸併用の効果と適応
[事例−20]鍼灸治療における遠赤外線照射の効果
[事例−21]鍼治療時の遠赤外線併用について
[事例−22]遠赤外線単独刺激と鍼併用刺激との効果について
[事例−23]遠赤外線照射による臨床効果
[事例−24]難病治療の効果
9)蓐瘡治療
[事例−25]遠赤外線マットによる蓐瘡治療
10)動物疾患の遠赤外線療法の効果と適応
[事例−26]難治性ネコ呼吸器病群に対する理学療法


第11章   常温遠赤外線と生体

11-1 常温遠赤外線と生体
1)常温遠赤外線と「気」
2)常温域遠赤外線と環境放射エネルギー
3)微弱エネルギーと生体
4)遠赤外線の人体への作用効果の検証報告に必要な要項

11-2 常温遠赤外線と生体に関する検証
   例
1)細胞、組織への作用効果
[事例−1]遠赤外放射の人体への応用
[事例−2]細胞増殖に係わる遠赤外線の影響
[事例−3]微生物の増殖および生理活性に及ぼす遠赤外線の影響
2)小動物における温熱効果
[事例−4]生体組織レベルにおける常温域遠赤外線セラミックスの作用効果に関する研究
[事例−5]温熱負荷による皮膚微小循環系諸事象の変化
3)小動物における睡眠効果
[事例−6]遠赤外線を受けたラットの成長
[事例−7]遠赤外線放射による睡眠促進効果
4)小動物による抗ストレス効果
[事例−8]遠赤外線利用による生体の抗ストレス効果の検討
5)人体からの遠赤外線放射
[事例−9]生体の分光放射特性(前編)
[事例−10]生体の分光放射特性(後編)
6)人体温熱モデル
[事例−11]人体熱モデルの開発
[事例−12]動静脈吻合血管反応を考慮した人体熱モデルによる皮膚温予測結果
[事例−13]熱的快適性評価のための人体着衣モデル
7)人体内の産熱および熱移動機構との関連
[事例−14]遠赤外線と生体
[事例−15]人体から放射の遠赤外線と生理との関係
8)温冷感と快適性評価
[事例−16]繊維からの遠赤外線と生体との関係
9)人体における温熱保温効果
[事例−17]遠赤外線放射素材の効果の検討
[事例−18]遠赤外線が前腕皮膚血流に及ぼす影響
[事例−19]セラミックスの保温効果利用
[事例−20]セラミックシート(遠赤外線)による皮膚血流変化
−レーザー画像血流計による検討−
[事例−21]セラミックス加工寝具の生体への温熱性に関する温熱生理学的検討
[事例−22]サーモグラフィー解析によるセラミックス加工繊維の保温・温熱性
[事例−23]遠赤外線セラミックスの生体保温効果
[事例−24]遠赤外線セラミックス混入衣料の熱特性とその生体への生理影響
[事例−25]常温域における遠赤外線の作用効果について
[事例−26]常温遠赤外線放射シーツの生体に対する効果
−特に皮膚表面温度に与える影響について−
[事例−27]人体に対する遠赤外線の作用効果
10)人体における睡眠促進効果
[事例−28]生体への応用−睡眠と遠赤外線
11)人体運動機能に対する効果
[事例−29]遠赤外線素材が運動Performance・皮膚温に及ぼす効果
[事例−30]遠赤外線放射素材の人体への効果
12)医療(治療)への応用
[事例−31]遠赤外線を受けたラットの成長
[事例−32]微弱エネルギー研究の現状と将来
13)その他
[事例−33]繊維断熱材におけるふく射伝播
[事例−34]遠赤外線セラミックスの応用と作用効果など

文献一覧

終章―あとがきにかえて


別冊 「分野別」全遠赤外線関連特許とその開発「コンセプト」要旨

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   「遠赤外線の持つ省エネルギー性、快適性、高品質・高付加価値、地球環境保全,バイオテクノロジー、新エネルギー開発,新素材開発、医療との関連はすでに有望な産業技術として認識されているが、どこまで科学的に実証されているのか、未解明の事象は何かを明らかにすることはきわめて重要である。

  内外の文献と実験例を可能な限り集めて、原理から器材、測定、諸効果を総点検したのがこの大冊である。応用のポイントから生理的作用まで理解でき、ベンチャーおよび企業家にとって無用な開発リスクを犯さないためにも一読を勧める。」

  「 日刊工業新聞 」

   「遠赤外線の有用性については有望な産業技術として、産業レベル、国政レベルにおいて認識されるにいたっている。だが、『なぜ遠赤外線でなければならないのか』については世に知られていない。

   本書は、この問いに科学と実用の両面から答えようとする。本書の企画立案のとき『企業の戦略を決定するのは、最大利潤の法則ではなくて、その企業が安全に存在できるかどうか』というガルブレイスの言葉が、ひとつのヒントになった。

   企業というよりは地球の存続にかかわる命題に基礎を置いた視点であろう。編集委員はじめ、出版関係者の使命感が伝わってくるような本。」

   「日経産業新聞」

 

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