音楽療法

 

即興音楽療法の諸理論,表紙写真

即興音楽療法の諸理論
上巻

ケネス・ブルーシア 著 ・ 林 傭ニ 監訳  生野 里花 ・ 岡崎 香奈 ・ 八重田 美衣 訳A5判上製 422頁 
税込
4410円 / ISBN4-89007-112-1 C0073
 

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「本書は、音楽療法における即興の利用に関する包括的な参考文献とすることを目的としたもので、即興音楽療法論の基礎(第1章)、過去30年にわたって開発された25種類以上の治療モデルに関する綿密な概要(第2章より第9章)、および、さまざまなモデルの臨床的な実践への統合(第10章)から成っている。(訳注:第8章以下は下巻に収録)。

これらのモデルは雑誌、著書、会議プログラムなど、音楽療法に関する文献を広範囲に調査して得られたものである。臨床的な介入の基礎的な方法として即興を用いている音楽療法士をすべて網羅することを目的にしている。(中略)

各モデルに関する文献、出版物、資料で入手できるものはすべて情報源として用いた。本書は、多くのケースにおいて、特定のモデルに関するすべての現存する文献をまとめて、統合し、モデルを作り上げていくさまざまな段階での、創始者の考えをまとめる、初の試みとなった。」序文より抜粋

検索語:音楽療法、心理療法、芸術療法、心理学、臨床心理学、精神医学、教育学、理論、モデル、概観、概説、広範、レビュー、能動的音楽療法、海外文献、臨床、療法士、教育、特殊教育

 

即興音楽療法の諸理論 上巻

もくじ

序文
謝辞

第1章 即興音楽療法論の基礎

◆ 即興音楽療法とは ◆ 適用される臨床場面 ◆ 治療の目標
◆ 各モデルの特色 ◆ 理論的オリエンテーション
◆ セラピストに求められる資質 ◆ セッションの形態
◆ 表現メディアとその役割 ◆ アセスメント
◆ 評価 ◆ セッションの準備 ◆ 実践の手順 ◆ 技法
◆ ダイナミクス ◆ 治療の「段階」

◆参考文献

第2章 創造的音楽療法 ノードフ/ロビンズ モデル

第1節 創造的音楽療法とは
はじめに
創造的音楽療法の特色
適用される臨床場面
セラピストに求められる資質
治療の目標
◆ 総合目標 ◆ 各対象者群ごとの目標 ◆ 個人別の目標
セッションの形態
◆ 個人療法 ◆ 集団療法と音楽指導
表現メディアとその役割
理論的オリエンテーション

第2節 アセスメントと評価
総合的アプローチ
反応の13のカテゴリー
評価尺度IおよびII
テンポとデュナーミクのスキーマ


第3節 実践の手順
セッションの準備
◆ 環境の準備 ◆ 音楽のプランニング ◆ 技法のプランニング
治療手順の諸段階
◆ 子どもと音楽の中で出会う ◆ 音楽的反応の喚起
◆ 楽器によるリズム反応の喚起
◆ 音楽的スキル、自由な表現力、および相互反応性の育成
集団療法の諸技法
音楽的資源

第4節 ダイナミクスとプロセス
個人内のダイナミクス
クライエント―音楽間のダイナミクス
クライエント―セラピスト間のダイナミクス
◆ 関係のパラメーター ◆ セラピストの役割
プロセス
◆ 子どもとセラピストの関係 ◆ 子どもと音楽との関係
◆ 治療の諸段階 ◆ 同化と終結

◆第2章の要約と参考文献

第3章 自由即興演奏療法 アルヴァン モデル

第1節 自由即興演奏療法とは
はじめに
自由即興演奏療法の特色
適用される臨床場面
◆ クライエントの条件 ◆ 禁忌事項
セラピストに求められる資質
治療の目標
セッションの形態
表現メディアとその役割
理論的オリエンテーション

第2節 ダイナミクスとプロセス
クライエント―音楽間のダイナミクス
◆ 音楽の心理的機能 ◆ 音楽の生理的機能
◆ 音楽的要素の役割 ◆ 楽器の役割
◆ クライエント―セラピスト間の関係における音楽の役割
◆ 防衛に対する作業における音楽の役割
クライエント―セラピスト間のダイナミクス
個人内のダイナミクス
集団のダイナミクス
プロセス
◆ 段階1―自己を対象物に関連させる
◆ 段階2―自己をセラピストに関連させる
◆ 段階3―自己を他者に関連させる

第3節 実践の手順
セッションの準備
作業の各段階と技法
◆ 段階1―自己を対象物に関連させる
◆ 段階2―自己をセラピストに関連させる
◆ 段階3―自己を他者に関連させる

第4節 アセスメントと評価
総合的アプローチ
音楽聴取反応
楽器による反応
声による反応
その他の分野

◆第3章の要約と参考文献

第4章 分析的音楽療法 プリーストリー モデル

第1節 分析的音楽療法とは
はじめに
分析的音楽療法の特色
適用される臨床場面
セッションの形態
治療の目標
セラピストに求められる資質
表現メディアとその役割
理論的オリエンテーション

第2節 実践の手順
セッションの準備
◆ 治療内容の確認 ◆ 環境の準備
治療手順の諸段階
◆ 問題の確認 ◆ 役割づけ ◆ 題に基づく即興
◆ 即興演奏についてのディスカッション
即興演奏のガイドライン
個人療法における技法
◆ 意識の内容を探るための技法
◆ 無意識の内容に触れるための技法 ◆ 自我強化の技法
二人一組の場合の手順と技法
集団療法における手順と技法

第3節 アセスメントと評価
初回面接
感情の連続体
抵抗の分析
自我防衛の分析
心理性的段階の分析
◆ 口唇期的な音楽 ◆ 肛門期的な音楽 ◆ 男根期および性器期的な音楽

第4節 ダイナミクスとプロセス
ダイナミクスの諸要素
クライエント―セラピスト間のダイナミクス
◆ セラピストの機能的役割 ◆ セラピスト―クライエント関係
クライエント―音楽間のダイナミクス
個人内のダイナミクス
治療の諸段階
◆ 段階1―関係の確立
◆ 段階2―存在の中心にむけた取り組み
◆ 段階3―離別

◆第4章の要約と参考文献

第5章 実験的即興活動 リオーダン/ブルーシア モデル

第1節 実験的即興活動とは
はじめに
実験的即興活動の特色
適用される臨床場面
活動の目標
セッションの形態
表現メディアとその役割
◆ 音楽 ◆ ダンス ◆ 言語によるディスカッション
理論的オリエンテーション

第2節 実践の手順
セッションの準備
◆ セッションのプランング ◆ 環境の準備
手順の諸段階
◆ ウォーミングアップ ◆ 焦点を合わせる ◆ 実験する ◆ 反応する
◆ テーマを見つける ◆ 反応する ◆ リハーサルする
◆ 再び焦点を合わせる ◆ 結びつける ◆ パフォーマンスする ◆ 見直す

第3節 プロセスとダイナミクス
グループ・プロセスにおける諸要因
セラピーの諸段階
◆ 段階1―順化 ◆ 段階2―自己の探索
◆ 段階3―役割の探索 ◆ 段階4―葛藤の解決 ◆ 段階5および6
ダイナミクスの諸要素
セラピスト―グループ間のダイナミクス
表現様式―グループ間のダイナミクス

第4節 アセスメントと評価
自己性/他者性
融合/差異化
安定/変化
解釈

◆第5章の要約と参考文献

第6章 オルフ・シュールヴェルク オルフの即興モデル

第1節 オルフ・シュールヴェルクとは
はじめに
オルフの即興モデルの特色
適用される臨床場面
治療の目標
◆ 総合目標 ◆ 特定集団の目標
セッションの形態
集団のサイズ ◆ 集団の構成 ◆ 相互作用のメディアと役割
理論的オリエンテーション
◆ 音楽教育的オリエンテーション
◆ 音楽療法的オリエンテーション
◆ 実存的/ヒューマニスティックオリエンテーション
◆ 行動論/学習論的オリエンテーション
アセスメントと評価

第2節 実践の手順
セッションの準備
◆ 臨床データのレビュー ◆ 環境作り ◆ 感覚様式の選択
◆ メディアと活動の選択 ◆ 素材の選択 ◆ 活動の分析
セッションの組織化
手順と技法
◆ ウォームアップ ◆ 刺激 ◆ 反応のコーディネーション
◆ 探索 ◆ 形式化 ◆ 終結

第3節 ダイナミクスとプロセス
クライエント―セラピスト間のダイナミクス
◆ 行動論的パラメーター ◆ 関係論的パラメーター
集団のダイナミクス
◆ 行動論的パラメーター ◆ 関係論的パラメーター
クライエント―音楽間のダイナミクス
◆ 創造的な遊戯場面 ◆ 楽器 ◆ 音楽活動 ◆ 音楽形式
個人内のダイナミクス
プロセス
◆ 音楽のシークエンス ◆ 対人間のシークエンス

◆第6章の要約と参考文献

第7章 超言語療法 ハイムリッヒ モデル

第1節 超言語療法とは
はじめに
超言語療法の特色
セッションの形態
◆ セッションの選択
表現メディアとその役割
適用される臨床場面
◆ 対象者群と諸問題 ◆ クライエントの必要条件
セラピストに求められる資質
治療の目標
◆ 総合目標 ◆ 特定の対象者群
理論的オリエンテーション

第2節 実践の手順
セッションの準備
セッションの組み立て
治療手順の諸段階
◆ 開始 ◆ 観察 ◆ 作戦 ◆ 移行 ◆ 出会い
セッションにおける作戦
◆ 楽器によるリズミカルな対話 ◆ 楽器の探索 ◆ 共同楽器演奏
◆ 楽器の比喩的使用 ◆ リズム運動作戦 ◆ 絵画作戦
◆ マイム作戦 ◆ 遊びの即興 ◆ 劇化 ◆ 歌詞の比喩的使用
◆ 音楽的物語の即興 ◆ 歌の即興

第3節 アセスメントと評価
楽器によるリズミカルな対話
聴覚運動の打楽器テスト
二者依存作戦
楽器の比喩的使用
絵画作戦
歌の比喩的使用
遊びの即興
一般的なその他の反応
記録の保管

第4節 ダイナミクスとプロセス
クライエント―音楽間のダイナミクス
◆ 音と音楽 ◆ 楽器 ◆ 歌と歌詞
クライエント―セラピスト間のダイナミクス
個人間のダイナミクス
個人内のダイナミクス
プロセス
◆ 段階1―セラピスト―クライエント関係の発展
◆ 段階2―感情の探索
◆ 段階3―葛藤への取り組み
◆ 段階4―統合

◆第7章の要約と参考文献

解説

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